中間試験・採点基準

【追記】
もちろん説明が不十分であれば、その程度に応じて減点します。
【本題】
今日のテストですが、以下の採点基準にもとづき、なるべく早く採点して返却します。でも、結構な枚数が・・・。

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中間試験採点基準

[1]ピグー
(1)説明
新古典派の枠組み、すなわち限界効用逓減法則を用いている(5点)。
・国民分配分が大きければ社会の経済的厚生が大きくなると仮定する(5点)。
貧困層の取り分が大きいほど、社会の経済的厚生が大きくなる(5点)。
・全員の財所有量が等しいとき、望ましい分配となる(5点)。
(2)意義と限界
・意義:経済学としての分配理論を提示した(5点)。
・限界:基数的効用論にもとづいている点を批判された(5点)。
(3)評価
・それなりに書いてあれば5点。
・論理的に書いてあれば10点。


[2]労働価値説
(1)説明
・労働量と価値と価格の関係を問う(5点)。
・投下労働価値説と支配労働価値説がある(5点)。
・投下労働価値説には、地代や資本利潤をめぐって諸見解(スミス、リカード)がある(5点)。
・支配労働価値説は、結局は需要と供給で価格が決まるという主張である(5点)。
(2)意義と限界
・意義:価格決定の問題を理論的に検討した(5点)。
・限界:市場価格と価値の関係をなかなか説明できなかった(5点)。
(3)評価
・それなりに書いてあれば5点。
・論理的に書いてあれば10点。


[3]福祉国家
(1)説明
・19世紀末に「貧困」のイメージが変化した(5点)。
新自由主義とフェビアン社会主義が重要である(5点)。
新自由主義は、個人間の対立を重視し、公的介入の必要を説いた(5点)。
・フェビアン社会主義は、生産性の向上を目指し、ナショナルミニマムを重視した(5点)。
(2)意義と限界
・意義:ベヴァリジ報告の理論的基盤をなした(5点)。
・限界:依存心やインセンティヴの問題を考慮していない。
(3)評価
・それなりに書いてあれば5点。
・論理的に書いてあれば10点。